戦場に幽鬼のように現れた男は目の前にしても輪郭がおぼろげで、ゆらゆらとゆれている様は、果たして生きているのか、それともすでにこの世のものではないのか、そんなことすら曖昧にさせる。
「うふ。うふふふふ……」
口の端を吊り上げ不気味に笑う男からはとろけるように甘く、それでいて刺すように冷たい殺気を全身から迸らせている。
「一人、二人、三人、五人……あれぇ、三の次は四人だっけ…………? ……まあいいや。餌がたくさんいるのはおんなじだよねえ……うふうふふふ……」
隠形を極めたスカウトでしかありえないほどの存在密度でありながら、男が両手に構えた三日月形の斧は自身が隠れ忍ぶものでないことを圧倒的なまでに示していた。
「うふ。うふふふふ……」
口の端を吊り上げ不気味に笑う男からはとろけるように甘く、それでいて刺すように冷たい殺気を全身から迸らせている。
「一人、二人、三人、五人……あれぇ、三の次は四人だっけ…………? ……まあいいや。餌がたくさんいるのはおんなじだよねえ……うふうふふふ……」
隠形を極めたスカウトでしかありえないほどの存在密度でありながら、男が両手に構えた三日月形の斧は自身が隠れ忍ぶものでないことを圧倒的なまでに示していた。
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